リゾートマンションの相続放棄

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相続したリゾートマンションが夢の別荘になるとは限りません。むしろ、維持や管理、固定資産税などで重荷になることさえあります。

本記事では、リゾートマンションの相続で考えられるリスク、相続放棄する場合の注意点などを詳しく解説してます。

INDEX目次

リゾートマンションとは?

リゾートマンションとは、避暑地や温泉地、海沿いなどのリゾート地に建てられた集合住宅を指します。主に別荘やセカンドハウス、賃貸用として利用されることが多く、日常生活よりも余暇を楽しむための拠点として活用されてきました。

1970年代の別荘ブームや1980年代のスキーブーム、さらにはバブル期の投資需要を背景に、全国でリゾートマンションの建設が進み、観光地を中心に数多くの物件が誕生しましたが、近年では利用者の減少や維持費の負担が課題とされ、管理会社に維持管理を任せるケースが一般的です。

リゾートマンションの相続で考えられるリスク

相続税が発生する

リゾートマンションを相続すると、評価額に応じて相続税が課されることもあります。たとえ利用予定がなくても、路線価や固定資産税評価額に基づき税額が算出された結果、負担が想定以上となることも少なくないので注意しましょう。

リゾートマンションは現金化しにくい資産なので、相続に際しては、納税資金の準備と早期の専門家への相談が重要です。納税期限を考慮して、延納や物納の可否、各種控除の適用可否などを早期に精査し、資金計画を具体化しましょう。

固定資産税や維持管理費がかかる

相続後は所有者として固定資産税の支払い義務が生じます。また、管理費や修繕積立金、共用設備の保守費が継続的に発生するので、たとえ利用していなくても支払いは続きます。仕様や地域によっては、温泉配管や除雪など固有コストが嵩み、年間数十万円規模の負担になることも少なくありません。

費用対効果を検討し、売却や賃貸化、相続放棄を含めた選択肢を比較検討し、長期の収支見通しを作ることをお勧めします。

放置できない

不要なリゾートマンションでも、登記上の所有者である以上、放置はできません。所有者は管理組合や自治体からの連絡・請求に応じる義務があり、もし何らかの滞納が続けば延滞金や訴訟に発展する可能性があります。管理不全と判断されれば、行政指導や是正要求の対象となる恐れもあるでしょう。

相続放棄を検討中でも管理義務は残るため、最低限の保全措置や連絡体制の整備を怠らないことが求められます。

老朽化が進行している

相続したリゾートマンションに潜むリスクとして、建物の老朽化に伴う高額修繕の発生が挙げられます。特に築年数の経過した物件では、エレベーターや給排水管といった共用設備で大規模な改修が必要となるケースが少なくありません。
この修繕リスクは、相続した形態(区分所有か一棟所有か)によって対応が大きく異なります。

区分所有の場合、管理組合があり修繕積立金や管理費によって維持されています。積立金が不足している場合、修繕の遅延による資産価値の低下、または管理組合の意思決定(総会決議)によって臨時徴収が避けられない場面が生じます。

来的な建替えや大規模修繕の際には、区分所有者全員の合意形成(または法定の多数決)が必須の課題となり、交渉や調整に多大な時間と費用がかかるリスクがあります。

もし一棟所有をしていれば、自身で修繕計画を立て、実行できます。ただし、修繕費用全額を単独で負担する必要があるのと、修繕積立金を積み立ててきたわけではないため、一括での費用捻出が大きな負担となります。

空室リスクが高い

リゾート地は観光需要の変動を受けやすいので、賃貸や売却を試みても入居者・買い手が見つからないこともあります。アクセスの不便さや管理費の高さが敬遠要因となれば、空室は長期化して維持費だけが流出し、収支が悪化して処分が難航する恐れもあります。

短期賃貸や民泊など規約上の可否、稼働率の季節変動も確認し、出口戦略を早めに描くことが損失拡大の抑止につながります。

賃料下落のリスクもある

仮に賃貸運用を選んだとしても、需要の弱さや築年数の経過により家賃を下げざるを得ない局面が訪れるかもしれません。繁忙期と閑散期の差が大きく、平均賃料が伸びにくい点も課題の一つです。広告費や原状回復費も重なり、結果として固定費をカバーできず赤字化が常態化してしまう恐れがあります。

家賃保証やサブリースの条件については慎重に確認し、総収入と総費用を試算して運用継続あるいは処分を判断する必要があります。

負債を抱えるリスク

被相続人の住宅ローン残債や入居者からの管理費の滞納分、修繕積立金の未納が残っている場合、これらは相続によってそのまま引き継がれます。滞納額が資産価値を上回り、実質的に負債超過となる懸念もあります。請求への対応や訴訟、信用情報への影響などの副次的なリスクにも注意が必要です。

債務状況の開示資料をしっかりと確認し、時効や交渉の余地があるかどうかについて専門家と検討してみましょう。

相続人が複数いる

相続人が複数いる場合、売却・維持・放棄などの方針がまとまらず、管理費や修繕費の分担をめぐって衝突が生じることもあります。共有状態のまま時間が経過すれば意思決定はさらに難航し、手続きも複雑化していきます。代表者の選任や専門家の関与を早期に整え、協議できる体制を構築しておくことが重要です。

連絡窓口の一本化や委任状の整備、議事録の作成など手順を明確にし、感情的な対立を避けながら合意形成を進めていく必要があります。

リゾートマンションを相続放棄する場合の流れ

リゾートマンションが相続財産に含まれていても、相続放棄の手続き自体は通常のケースと変わりません。一般的な相続放棄の手順に沿って進めていけば問題ありません。

相続放棄の手続きの流れ

相続財産にリゾートマンションが含まれている場合でも、家庭裁判所へ提出する書類が増えるわけではありません。ただし、相続放棄の判断材料を集めるために、以下のような作業は必要になってきます。

これらの調査を通じ、資産としての価値や負債の状況を十分に把握して相続放棄を判断することが重要です。

リゾートマンションの相続放棄の注意点

リゾートマンションの相続放棄を検討する際には、まず大前提として特定の資産だけ(リゾートマンションだけ)を放棄することはできない点に注意してください。リゾートマンションの相続放棄をすれば、現金や預金、その他の不動産についても一切相続ができなくなります。

また、相続放棄は「相続の開始を知った日から3か月以内」に家庭裁判所で手続きを行う必要があり、かつ、一度受理されてしまうと撤回は認められません。放棄を検討している期間中も物件の管理義務は継続中で、もし、これを処分したり使用したりすると単純承認と見なされて相続放棄できなくなる点にも注意が必要です。

また、自分が相続放棄した場合、管理費や税金の負担は他の相続人へと移るので、親族間での調整が難航するケースも少なくありません。全体の状況をしっかり把握し、専門家へ相談しながら判断することが重要です。

熟慮期間が足りないと感じる場合は、家庭裁判所へ期間延長の申立てを行い、判断のための時間を確保する選択肢も検討しましょう。

相続放棄以外に考えられる
対処法

売却する

リゾートマンションを売却することは、維持費負担を断ち切るための現実的な選択肢です。築年数や立地によって相場は変動し、買い手を見つけるまでに時間がかかるケースもあるので、早めに複数の不動産会社へ査定を依頼するとともに、買取と仲介の違いや滞納金の清算方法、管理組合との調整まで含めて比較検討することが重要です。

具体的な費用感やスケジュールを把握し、無理のない計画を立てることが売却成功の第一歩となります。

更地にして売却する

建物の老朽化により需要が見込めない場合、解体して更地にしてから売却することも有効な選択肢です。更地にすることで土地の用途が広がり、買い手の層を拡大できる可能性があります。

更地にする際には、解体費用や廃材処理費、仮設費などの見積もりを取り、地中埋設物のリスクや固定資産税の変化も含めてしっかりと試算しましょう。総額で有利かどうかを冷静に見極める姿勢が大切です。近隣への説明や境界の確定といった段取りも忘れずに実施してください。

ただし、この選択肢は、リゾートマンションの所有形態によって実行可能性が大きく異なります。

区分所有の場合、単独の判断で建物を解体することはできません。建物の解体には、原則として区分所有者全員の合意が必要です。事実上、全員の合意を得ることは極めて難しく、この選択肢を取ることは非現実的です。

現実的な手段としては、市場価格がつくうちに売却するか、管理組合に相談し、将来的な集団での建替え・解体の議論に参加する形になります。

賃貸物件として運用する

自分で使用する予定がないのであれば、賃貸化も選択肢の一つです。管理費・修繕積立金・清掃費の負担や空室リスク、管理会社の実績や解約条件なども確認しながら賃貸物件での運用を検討してみましょう。

もし賃貸で運用するならば、現状の物件に家電を設置したりWi-Fiを完備したりなど、工夫次第で十分な需要を掘り起こせる可能性もあります。まずは費用とスケジュールを明確にし、無理のない運用計画を描いてみましょう。

リフォームする

老朽化や競争力の低下が目立つ場合は、リフォームによって資産価値を再生させる手段もあります。配管仕様、断熱性能などを高めれば、自身の定住や賃貸への転用も視野に入ります。投じる資金の回収年数や売却時の想定価格を数値化し、実現性のある計画へと落としこむことが重要です。

管理規約による制限も、事前に十分な確認が必要です。

生前贈与や資産組み換え

将来的な相続トラブルや負担を回避したい場合、生前贈与や資産の組み換えも有効な手段です。その場合には、贈与税・登録免許税・不動産取得税などの税負担もよく把握しておくことが重要です。贈与を受けた後は、換金性の高い資産への入れ替えも検討してみましょう。

贈与契約書の作成や登記手続きの手順、タイミングの最適化などについては専門家との綿密な調整が大切です。受け取る側の維持管理能力も、生前贈与の可否を検討する重要な判断材料です。

遺産分割協議による相続分放棄

法的な相続放棄とは異なる方法として、遺産分割協議において自分の取り分を受け取らないという選択もあります。他の相続人が物件を引き継ぐ形で合意できれば、自分は不動産を保有せずに済みます。その際には、協議書の文言や滞納金・費用の負担区分、名義変更や登記の手順を明確にし、後々のトラブルの可能性をできる限り抑えることが大切です。

戸籍の収集や評価資料の共有もスムーズな協議に役立ちます。費用とスケジュールを把握し、無理のない形で進めていきましょう。

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翔栄 代表取締役
原田 芳史 氏

まとめ:リゾートマンションを相続した際のリスクと対処法

相続したリゾートマンションは、想定以上に維持費や固定資産税などの負担が重いケースが少なくありません。加えて、需要の関係から容易に売却できるものでもありません。そのまま物件を放置すれ各種のトラブルに発展する恐れもあるので、早い段階で方向性を決めることが重要です。物件の扱いに悩んだときは、不動産や税務の専門家へ相談し、売却・賃貸・放棄など複数の方法を比較検討しましょう。

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